治療

動物と比較し樹木は長寿で丈夫なものですが、長い期間同じ場所に定着して生活する性質上、根元周りの土はどうしても劣化します。落葉・落枝を掃除してしまうのが原因の一つです。
劣化した土壌を改善してやると、樹木は根を伸ばしやすくなり樹勢回復につながります。樹勢の良い木は病気や虫害に対する抵抗力があります。
当社では、農薬等を使用して病気や虫害を治療するだけでなく、樹勢回復を図るために、特に力を入れて土壌改良や不定根誘導の技術開発に努めています。

土壌改良

ファインノズル作業風景
土壌改良には多くの方法がありますが、
現在当社ではファインノズル®を使った方法を多く行っています。
ファインノズル® は固められ劣化した土に空気を送り込むとともに、
土壌の密度を下げて根の呼吸と成長を助けます。
開けた穴に土壌改良材や肥料を入れることもできます。
ファインノズル® システムと詳細

不定根誘導

不定根誘導
根のないところから新たに根を出させることにより、
以前からある弱った根を補完して樹勢を回復させます。
不定根誘導により、発根させた根を支柱の代わりにしたり、
弱ってしまった本体から徒長枝などを独立させたりして、
やがて枯れると思われる樹木を助けることができます。
施工と効果観察

農薬の使用

農薬散布風景
病気や害虫によりひどい被害が発生した場合には、
農薬を使用しなければならない場合もあります。
しかし通常は、「病原性微生物」や「その他の微生物」、
「害虫」や「その他の虫」が常に樹木と共存していますから、
特にひどい被害にならない限り、あまり神経質に駆除する必要はありません。
「その他」の中には病原性微生物や害虫の天敵となっている「微生物」や「虫」がいます。
農薬を使うとそれらの天敵も同時に駆除してしまうこともあります。
※農薬を使うには農薬取締法に従う必要があります。