細い針を回転させながら樹木内に貫入させ、
貫入抵抗を計測することにより材の健全度を測る機械です。
システム
- どんな針を使うか
- 直径1.5㎜の金属の針金(たぶんピアノ線)を使い、その先端を平らに伸ばし、長径を約3㎜にしたもの
- 使用する針の長さは、機種・型番によりまちまちだが、現在日本では50~60㎝の深さまで測定できるものが主流になっている
- どのような抵抗を計測するのか
- 回転抵抗と前進抵抗の両方を測る(M型とF型は回転抵抗だけを測定していた)
- PDと呼ばれる機種が登場してからfeedと呼ばれる前進抵抗も測れるようになり、現在ではそれが主流になっている
- どのように解析をするのか
- 健全な材は回転抵抗と前進抵抗の両方を適度に示すが、どちらかの抵抗が低くなったり、両方とも低くなったり、又はなくなったりする
- 両方の抵抗値を勘案しながら、総合的に判断する
- どのような診断方法があるのか
- 生きた樹木を診断する方法として、腐朽(水平貫入)診断と呼ばれるものと根株(傾斜貫入)診断と呼ばれるものがある
- 腐朽診断は外観診断により内部の腐朽が疑われる場所に、水平に針を貫入させる方法をいう (幹に対しては直角に貫入する)
- 根株診断は根株に対して斜めに針を貫入させる方法をいう (その目的は、倒木の多くが根返りや、根株における空洞や腐朽によるものであることから、地下にある根株の腐朽の状態を計測しようとするもの)